ビクトリア型抜き加工の新しい技能に挑戦しつづける

有限会社 精工パッキングは、東京都葛飾区で55年以上の歴史を持つ平板打ち抜き加工業の老舗町工場です。平板打ち抜き加工とは「製作した木型を用いて加工材の形状を打ち抜く」技術であり、同社では古くからある「ビクトリア型」と言われる手法を得意としています。

ビクトリア型打抜き加工の技能は第一人者として高い評価を受けており、会長の平井康夫氏は、2017年3 月には東京都葛飾区から平成28年度の優良技能士の表彰を受けています。

また、現在、3代目として事業を牽引する平井秀明社長は、打ち抜き加工技術の新世代を切り拓く旗手として、新しい分野への挑戦に積極的に取り組んでいます。その挑戦の一つが、シリコンでできた超極細輪ゴム(ゴム紐の幅が0.2mm)の開発で、医療分野などをはじめ、さまざまな分野における活用が検討されており、平成28年度 葛飾ブランド「葛飾町工場物語」認定技術にも選定され、大きな話題を呼んでいます。

平板打ち抜き加工は、金属以外の紙、ゴム、樹脂、シリコンなど幅広い素材への加工が可能です。カメラや家電の内部部品や医療用品などの精密な部品製造で長い実績があり、多様な分野でのソリューションにお応えしています。金型を必要とする成形加工に比べ、より精密な加工ができる上、製造コストや修理コストを比較的低く抑え、小ロット生産に対応できます。

なかでも、ビクトリア型で樹脂の精密な打ち抜きを可能とする高度な技能は、他社では真似することができない技術です。また材料に関する豊富な知見を蓄積しており、複雑な裁断や接着を要する新しい加工にも積極的に挑戦しています。

精工パッキングのソリューション

小さく、複雑な部品
精工パッキングでは、比較的小さく、製作に手間がかかる複雑な部品の型抜き加工を得意としています。同社が長年培ってきた独自の職人技術と加工方法により、高い寸法精度での量産加工が可能です。医療用の部品にも長年対応し、極めて低い不良率でお客様に安心してお使い頂いています。

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精密な形状加工
精工パッキングでは、ビクトリア型の抜き打ち加工で「0.2mm幅」の極細輪ゴムの製造に成功しています。ここまでの高い寸法精度を誇るのは、今のところ同社だけです。紙、不織布、ゴム、樹脂(PET、PE、PC、PVC等)、シリコンなど金属以外の様々な素材にも対応しています。

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小ロット生産・短納期
精工パッキングのビクトリア型抜き加工は、成型で使う金型と違い、初期コストが低いため、小ロット生産にも向いており、比較的短い納期にも対応します。型の手入れも技術の一つ。40年以上前に作った型を大事に今でも使い、コスト低減に努めています。試作品作りにも対応しますので、ぜひご相談ください。

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精工パッキングのソリューション

私がご相談に乗ります!

代表取締役社長 平井 秀明

家業の三代目を2015年7月から継ぐ。生まれも育ちも葛飾で、子供の頃から職人の手さばきを見ながら、機械の音や匂いに囲まれて成長した。18歳で家業に入り、25年以上の豊富な経験と実績を持ちながらも、現場での日々の学びを大切にし、ビク型での打ち抜き加工の可能性を飽くことなく追求している。夜間大学に通った勉強家であり、その前向きで誠実な人柄は業界内外から親しまれている。根っからのスポーツマンで、若い頃には水泳とバトミントンに熱中し、今はボクシングとフットサルで体を鍛えている。お酒が好きなビール党でもある。

平成28年度の葛飾区ブランド「KATSUSHIKA町工場物語」に認定

 

株式会社 精工パッキングは「ビクトリア型による平板打ち抜き加工技術」で、平成28年度の葛飾区の葛飾ブランド「葛飾町工場物語」に認定されました。「葛飾町工場物語」とは、葛飾区の町工場から生み出される選りすぐりの製品・部品・加工のすごさを”未来を照らす技として認定して、その製造背景やエピソードを交え、ストーリー性豊かにマンガや紹介記事で広く内外にPRする葛飾区の地域ブランド発信事業です。平成28年度には5社が、葛飾区及び東京商工会議所葛飾支部の審査を経て、認定されています。

(株)精工パッキングの「葛飾町工場物語」認定製品ストーリー漫画はこちら。

会社概要

社名 有限会社 精工パッキング
代表者 代表取締役社長 平井 秀明
創業 1961年
設立 1971年
 事業内容 平板打ち抜き加工、各種精密小部品、ゴム、ウレタン、発泡品、スポンジ、両面テープ、フェルトなど
ホームページ http://shseiko.wixsite.com/hogomuwa

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