ツナグツムグ物語 第1話:顧客創造の冒険へ

ワンストップ・マーケティング講座がスタート!

ワンストップ・マーケティング講座がスタート!

顧客創造の冒険へ出立!

ワンストップ・マーケティング講座がはじまりました。

個性豊かで、素敵な参加者が揃い、知的好奇心と挑戦心を刺激する「顧客創造の冒険」がワクワク感一杯に幕を開けました。刺激的で、密度が濃く、何か劇場のドラマを見ているような感覚を覚えます。酸素の密度が濃い空間で脳が活性化するような空気感。ちょっとしびれるような。

本プログラムは、多様なメンバーによる協働をひとつの大切なテーマにしていますが、予想以上に多彩な方々が集まり、その組み合わせだけでも何ともドキドキ、ワクワクします。

個性豊かで素敵なメンバーたち

メンバーを少しだけご紹介すると、

特殊メークアップのプロを経て、伝統的な畳屋さんの女将として、また一人の女性として仕事と家庭で奮闘しているAさん、世界的な有名メーカーで精密なプロダクトデザイナーとして働きながら、皮革のクラフトづくりで豊かで楽しい体験を生み出すSさん、21歳で信じられないような多種多様な体験をし、今も活きている力が爆発しそうな女優のYさん、独立して2期目で誰もが驚くような売り上げを計上し、稼ぐことの先にある仕事や人生の意味を見据えるKさん、グローバルな銀行で世界中をビジネスで駆け巡るキャリアを捨て、自分の生き方を築こうと日本の大学のMBAで学ぶ中国人のTさん。

共感のファウンデーション

こういうメンバーに、魅力に溢れた講師陣。最初のセッションは、本プログラムのプロローグとして、Sekai CreatorのSteve SakanashiさんとNishiogi PlaceのHee Gun Eomさんによる顧客価値を生み出す原点について学ぶ講義とワークショップを行いました。本質的な顧客価値の創造は、商品やサービスの作り手の信条や情熱から始まること、それを製品の仕様やデザインに至るまで一貫性を持たせることの大切さを事例をもって説明したのち、各参加者のそれぞれの思いや考えを掘り下げるワークショプを行い、チームで共有・共感できる心のファウンデーション(土台)を探る作業に、それぞれが新鮮な気づきを得たようです。

いきなり英語のセッションから始まり、参加者も少し緊張したことかと思いますが、この個人を掘り下げながら、チームでの共感を探る体験はきっとこの3ヶ月のプログラムの中で生かされていくはずです。

はんこ屋さんゴッコで遊ぶ

お昼休みをはさんで、今回のテーマとなっている株式会社安心堂の「はんこ屋さんゴッコ」を皆でやってみました。はんこ屋さんゴッコは、太陽の光で簡単にハンコができる、楽しい手作りのハンコのキットです。パッケージかキットを取り出し、取り扱い説明書を読み、自分たちでまずは使ってみるという体験をしてもらいます。子供に戻ったような気持ちにさせてくれるこのキットで遊びながら、参加者も新しい商品開発のヒントを何か得たでしょうか。とても楽しい時間でした。

見た目が大切ってこと

午後のセッションは、井島正人さんを講師に迎えて、ビジュアル・コミュニケーションの基本的な考え方を伝えるセッションを行いました。「伝えること」と「伝わること」の違いから始まり、いかに視覚が人とのコミュニケーションで重要な役割を果たしているか、また視覚の中でも色の情報の重要度を事例や統計をわかりやすく解説してもらっています。

本プログラムでは、販売チャンネルをクラウドファンディングに限定して、商品企画から販売までのひととおりのプロセスを実践的に体験・学習する内容になっており、その意味でストーリーテリングと映像表現に大きな重点を置いています。中盤では女優でありベテランの演劇指導もこなしながらコミュニケーション論に造詣の深い日ヶ久保香さん、新進気鋭の映画監督である諸江亮さんをお迎えし、さらに実践的でレベルの高いセッションを行いますが、その前提としての基礎的な考え方を井島さんに手ほどきしてもらいました。

脳を耕す

最後のセッションは、TOKYO町工場HUBの古川より、チームの協働のプラットフォームとしての各種ツールの使い方の説明(SlackをベースにTrelloなどのツールを使いこなします)、本プログラムが目指す次世代のビジネスコラボレーションの姿を説明したのち、本プログラムのフェーズ1となる「商品開発」の第1章となるセッションを行いました。

「脳を耕す」というテーマで、最初の週に取り組む課題を説明し、次回の集まりまでに各自で向き合ってほしいタスクを与えています。デザイン思考やマーケティング論をベースにしながら、「観察する」「組み合わせる」というテーマで頭を柔くし、視野を広げ、イメージを豊かにする作業です。この作業を1週間をかけて取り組み、イノベーションに向かっていく楽しさや高揚感、わくわくするイメージを広げていければと期待しています。

最後に、Nishiogi Place自慢のキッチンで、簡単なレセプションを行いました。安心堂の丸山有子さんも立ち寄っていただき、和気藹々と楽しい時間でした。Nishiogi Placeは本当に素敵な場所です

僕たちには翼がある

本プログラムに参加することは、ある意味、とても勇気のいることです。自分の経験の浅い分野で、主体的に取り組むことを要請されます。常に挑戦することを求められますし、そのレベルも決して楽なものではありません。油断すると怖気付いてしまうかもしれません。

プログラムの冒頭では、「僕たちには翼がある」ことを信じようと伝えています。子供でも、大人でも、最初に飛び立つ瞬間は怖い。自分の翼は見えづらいかもしれない。でも、翼があることを信じよう。飛び出すことで広がる翼もあるのだから。

それに一人ではない。仲間と一緒の冒険です。次世代のビジネスコラボレーションのキーワードとして、「Swingしよう」と呼びかけています。ジャズのセッションのように、それぞれの個性がひびきあい、個性の足し算ではない掛け算で新しい世界に突き抜けようと。It don’t mean a thing if it ain’t got that swing! ( Swingしなけりゃ、意味がない)

次回は、舞台を安心堂の工場に移し、「心と体で考える」をテーマに商品開発のプロトタイピングに挑みます。デザイナーのサワノエミさんを迎えてのセッションは、本プログラムの中で、もっとも創造性を発揮できる回のひとつになります。ピカソは、子供のような絵を描きたいと言っていたけれども、ありったけの子供心を発揮して、イノベーションの道筋を探ってほしい。

本当に楽しみです。