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葛飾区伝統職人と台湾へ

TOKYO町工場HUBは、葛飾区の伝統職人を支援する株式会社Beingの事業パートナーとして、伝統産業を復興させ、ビジネスとして持続可能なモデルを構築すべく、同区におけるトップクラスの伝統職人の方々と共に取り組んでいます。特に、海外や日本に滞在する外国人との接点を増やし、日本文化を普及するプラットフォーム「凛(RIN)」を立ち上げ、現在、その本格始動に向けて準備を進めているところです。

その一環として、このたび台北での展示販売会の支援のため、台湾を訪問しました。現地の消費者の嗜好や日本文化に関する関心の度合いを知る非常に貴重な機会となり、多くの学びを得ることができました。この成果は、今後の事業の取り組みに生かしたいと思います。

日本文化への関心も意識も高い

今回、非常に嬉しかったのは、台湾の方々の日本文化への関心の高さです。実は今回の展示販売会は「SOGO台北」において開催された九州物産展会場の一隅で行われたものでした。最初は漬物やお菓子、餃子やらの中で、果たして伝統職人の作品は関心を引くのであろうかと疑問に思ったのですが、それは全くの杞憂に過ぎませんでした。

実際には、大勢の方がブースに来られ、熱心に見ていかれ、また買っていかれました。中には、何回もブースに来られ、師匠の方々に何度も質問するお客様もおられ、日本の文化に対する関心の高さを実感した次第です。高価な作品が多くあったにも関わらず、適正な評価をいただき、売れ行きは大変順調でした。

葛飾区の伝統文化をグローバルに

こうした台湾の方々の反応を見ていると、私たち日本人は、あまりに日本文化が身近にあることで、逆にその魅力を見る目が曇らされているのかもしれないと考えてしまいます。もしそうであるならば、その魅力を世界に発信し、その評価を正しく受けることで、日本人が大事な日本文化を見直すきっかけになるのではないかという思いを強くしました。

また、ホンモノに触れることは、やはり大事だと実感したのも今回の収穫です。例えば、ヤナギアートの柳富治氏(葛飾区伝統職人会/会長)の銅板仏画は写真では捉えきれない色や輝きがあり、台湾の方々も圧倒されていました。また本物の三味線の、凛として艶やかな音色は、どうしても実際に聞くことでしか味わえないような気がします。

今後、この経験をもとに、次の一歩を考えていきたいと思います。

 

 

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