東京観光財団:富裕層向け観光コンテンツ開発

TOKYO町工場HUBは、東京都の観光振興を推進する東京観光財団が進める「富裕層向けプロモーション推進業務」において、「ものづくり/伝統工芸」分野の専門家(エキスパート)として任命を受け、関係者と共に東京都の新しい観光コンテンツの開発に取り組んでいます。

ものづくり/伝統工芸のエキスパートに任命

富裕層向けプロモーション推進業務では、欧米豪の富裕層に向けて東京都の旅行地としての認知度や満足度、魅力の向上を目指し、富裕層向けの旅行コンテンツ(商品・サービス)を発掘・開発することを目指しています。コンテンツについては、特に富裕層にニーズの高い分野、すなわち食/建築・アート/文化・歴史/ 伝統工芸/自然・アウトドアなどに注力。それぞれの分野の専門家がエキスパートとして招集された中で、TOKYO町工場HUBは「ものづくり/伝統工芸」のエキスパートとして指名を受けました。

2021年夏のヒアリングから開始され、2回にわたる視察プログラムの実施、事業者向けの講演等を行ってきました。2022年度も同様にエキスパートに任命され、コンテンツ開発に取り組むことになっています。

エキスパートについて(役割等)
各コンテンツと観光事業者の間を取り持つ役割を担う人材。コンテンツ単体では 商品化が難しい場合、その人材のネットワークやノウハウを活用し、富裕層旅行向けに磨き上げることをイメージしている。その産業や地場で影響力・信頼があり、外部専門家(アドバイザー)のロジックもある程度理解できる橋渡し的な存在。

伝統産業の新たな価値創造

TOKYO町工場HUBは、衰退しつつある東京の伝統産業、伝統文化を復興するためには、新たな価値創造が必要だと考えています。そのためには、ものづくりを「製造」の一分野に限定するのではなく、日本文化の豊かな文脈の中で、改めてその魅力や奥行きの深さを表現する方法を模索することが大事です。

「ものづくり」そのものは、決して観光のためにあるものではないですし、見せ物でもないですが、日本の文化を支える大切な柱であることは間違いなく、関心を持ち、魅力を感じている人たちには、積極的に伝える努力をしていく必要があります。そのような取り組みの中で、今まで繋がっていなかったものがつながり、あるいは分断されていたものが再び結び付くようなことが起きてくるのではないか。そんな期待を持って取り組んでいます。

活動状況

DIVE IN TOKYO 2021 序

TOKYO町工場HUBは、東京観光財団の「ものづくりエキスパート」の任命を受けて、欧米豪の富裕層向け観光コンテンツ開発に取り組んでいます。このプロジェクトの2021年度に行った活動を題材に「ものづくり」と「観光」について掘り下げて考えていきたいと思います。今回は、連載記事の序に当たるものです。

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