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あだちグローバルビジネス会議 2018 開催

各国の若いビジネスエリートが足立区に集結

TOKYO町工場HUBは、一橋大学大学院 国際企業戦略研究科(ICS)とカナダのブリティッシュ・コロンビア大学(UBC: Sauder School of Business)が主催する終日のプログラム「あだちグローバルビジネス会議2018 (Tokyo Factory Immersion 2018)」を企画・運営し、無事に終了することができました。

国際研修プログラム

一橋大学大学院 国際企業戦略研究科(ICS)とカナダのバンクーバーにある名門ブリティッシュコロンビア大学のUBC Sauder/School of Businessは、両校の国際経営学を学ぶビジネスエリートたちを対象に、特定の国の文化・社会・経済を体験的に学ぶ実践的プログラム(Global Netweek Project)を毎年コースに取り入れています。2018年は東京において56名が参加し、10日間の日程で開催しました。

本プログラムは、東京の中小企業によるものづくり現場を学びたいという一橋大学からの要望をTOKYO町工場HUBが受けて企画、あだち異業種交流会「未来クラブ」と足立ブランド「ユース」の協力を得て実現したものです。

一橋大学 大学院 国際企業戦略研究科

一橋大学大学院国際企業戦略研究科(一橋ICS)は、一橋大学の6つ目の大学院研究科として設置され、科を構成する特色ある3つのコースは、いずれも東京・千代田区の一ツ橋キャンパスにおいて運営されています。1875年の設立以来、一橋大学は多くのキャプテンズ・オブ・インダストリーを輩出してきました。その伝統を受け継ぎつつ、国際経営戦略、金融戦略・経営財務、経営法務という3つの職業分野において、グローバルな規模で社会に貢献できるスペシャリストの育成に焦点をあてた高度な専門教育を行なっています。ICSとはInternational Corporate Strategy(国際企業戦略)の頭文字であり、この研究科を一橋ICSと総称しています。

ブリティッシュコロンビア大学

The University of British Columbia/ UBC Sauder/School of Business

カナダのバンクーバー市にキャンパスを持ち、現カナダ首相ジャスティン・トルドーを始め、これまで4人のカナダ首相経験者が在校、さらに7人のノーベル賞受賞者を輩出しているカナダ屈指の名門大学です。2018年度版のThe Times Higher Education Supplementの大学ランキングでは、カナダで2位、世界では34位にランクされています。(参考:東京大学は46位)。UBC Sauderは、同大学の経営学大学院(ビジネススクール)で、MBA(経営学修士)コースに世界中からビジネスエリートが集まります。

プログラムの内容

本プログラムは、第一部で足立区と日本の製造業に関する基本的な解説を行い、第二部ではグループに分かれて足立区の町工場2社を巡り、最後に足立区の若い経営者たちとのグループ・ディスカッションを主体にした100名規模のワークショップを行う3部構成になっています。

工場見学

工場見学は7グループに分かれ、各グループが2つの工場を巡るようにアレンジをしました。

見学先には、足立ブランドの町工場を中心に12工場にご協力をいただきました。優れた工場の現場を実際に体験してもらうことで、足立区のオンリーワンの魅力を発見してほしいという思いで臨みましたが、おかげさまで日本の企業の技術力に感銘を受けたとの参加者からのコメントがたくさんありました。足立区の魅力を大いにアピールすることができたと思います。

工場見学にご協力を頂いた12社

ご協力をいただきました各社には心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

株式会社安心堂
沼田光器株式会社
トミテック株式会社
株式会社オーエム
東和小川畳店
有限会社三幸
ザオー工業株式会社
パッケージアート株式会社
株式会社しまや出版
株式会社ナカザ
有限会社篠原刃型
有限会社カシマウェルディング

ワークショップ

ワークショップには、足立区内外の経営者や一般市民、学生などを招き、総勢90名を超える参加者が集いました。足立区からは長谷川副区長がお越しになってご挨拶をいただき、大いに盛り上げて頂きました。

英語と日本語を混ぜ合わせながら、いかにコミュニケーションを取っていけるかが、大きな挑戦でした。英語をある程度話す人を各グループに配置しつつ、専門の通訳などはつけずにグループで力を合わせながら課題に取り組むことにチャレンジしてもらいました。

また、世界各国から来ているので、文化や宗教、慣習などが違うので、その違いを理解し、尊重しあえるようなチームワークを生み出すことを目標にしていました。

最初は、とまどうことも多かったようですが、徐々に打ち解けて来て、最後の発表時は大盛り上がりになり、ワークショップも大成功となりました。

次世代を切り拓く学びのプログラム

このような規模でのプログラムを開催したのは、TOKYO町工場HUBにとって最初の経験であり、至らないところが多々あったかと思います。一方、様々な意味で次世代を切り拓くための大きなきっかけになる機会であったと考えています。ぜひ、このような学びの場を作り出し、次につながていければと思います。

プログラムの様子を短い動画にまとめています。どうぞご覧になってください。