ツギノジダイで製造HUBが紹介されました
「買いたたかれて疲弊」を解消した製作所 町工場100社のハブになって生んだ先端製品
株式会社小川製作所の小川真由氏が朝日インタラクティブ社が運営する「ツギノジダイ」の記事で紹介されています。最後の方に、TOKYO町工場HUBのことも紹介を頂きました。
小川さんとのお付き合いは、かれこれ7年になります。最初にお会いした時は、まだ30代前半でしたので、年齢的には相当若かったのですが、話す内容は論理的で筋が通り、しかも現場感覚を持って町工場の経営やモノづくりについて考えている姿勢に非常に感銘を受けたのを覚えています。それ以来、製造に関する頼れるパートナーとして、ずっとご一緒させて頂いています。
製造HUBの特徴的なところは、それが製造者同士のつながりで構成されているところです。また記事にも説明のある通り、組織的な契約ではなく、基本的には信頼をベースにつながっている関係性が特徴です。商社的な機能を持っているけれど、より水平方向に相互連携的にネットワークが構成されています。
それが維持できているのは、具体的な案件の積み重ねがあり、また継続的な案件フローがあるからです。その意味で、流動的ではあるけれど、有機的であり、またダイナミックな仕事の組み合わせを可能にするものです。
今後の課題としては、国際的なビジネスにいかに参入しプレゼンスを上げるかということがあります。実際、TOKYO町工場HUBとして小川さんと取り組む案件に、国際的な仕事が増えてきています。その意味で、製造HUBという役割を担う工場があることは、これからますます重要になると思われます。
小川さんのご活躍とリーダーシップで、東京の製造業が堂々とグローバルアリーナで戦えるような展開を期待しています。これからの10年が大きなチャンスです。
株式会社小川製作所
取締役 小川 真由 氏
慶應義塾大学 理工学部卒業(義塾賞受賞)、同大学院 理工学研究科 修士課程(専門はシステム工学、航空宇宙工学)修了後、富士重工業株式会社(現 株式会社SUBARU)航空宇宙カンパニーにて新規航空機の開発業務に従事。精密機械加工メーカーにて修業後、現職。医療器具や食品加工機械分野での溶接・バフ研磨などの職人技術による部品製作、5軸加工などを駆使した航空機や半導体製造装置など先端分野の精密部品の供給、3D CADを活用した開発支援事業等を展開。日本の経済統計についてブログやTwitterでの情報発信も行っている。