葛飾区伝統職人×外国人留学生

葛飾区で伝統産業を考える

TOKYO町工場HUBは、IAESTEThe International Association for the Exchange of Students for Technical Experience)の委託を受けて、海外からの留学生のための学習プロジェクトをサポート致しました。

IAESTEとは

IAESTEは、理系全般の学生を対象とした海外インターンシップの仲介をしている国際的な非営利・非政府組織です。日本では「イアエステ」と呼ばれています。1948年の発祥以来、ヨーロッパを中心に活動を続けており、現在は世界約80余ヶ国にある各委員会が相互に連携し、海外インターンシップの促進に貢献しています。 これまでに、4,000社におよぶ企業の後援を軸に、約34万人の学生を相互に交換してきました。

IASETE公式ホームページ:https://iaeste.or.jp/

江戸型彫の矢田型紙店の矢田幸蔵さん(葛飾区伝統産業館の館長)

TOKYO町工場HUBは、プロジェクトの企画段階から相談に乗り、葛飾区の伝統職人とのコラボレーションを提案。葛飾区伝統職人会の方々のご協力を得て、プロジェクトが実現しました。

プロジェクトの内容は、伝統産業の師匠の方々とのグループ・インタビュー、柴又帝釈天の観光、グループ・ディスカッションとプレゼンテーションの3部構成からなる終日のプログラムとなりました。参加者への課題は、葛飾区の伝統産業が有する機会と抱える問題点を整理し、その解決策を留学生の目から考え、議論し、発表するというものです。

今回のプロジェクトを実現するにあたり、江戸型彫の矢田型紙店の矢田幸蔵さん、三味線の三絃司きくおかの河野公昭さん、有限会社印伝矢部の矢部祐介さんのお三方の師匠、また会場を貸して頂いた葛飾区伝統産業館に多大なるご協力をいただきました。

三味線の三絃司きくおかの河野公昭さん

伝統職人にインタビュー

グループ・インタビューは、参加者が3つのグループに分かれて、各師匠のもとでインタビューを行うものです。それぞれが担当する伝統的な技術について事前に学習した上で、実際に職人から直接話を聞くことで、理解を深めることを目標にしています。

有限会社印伝矢部の矢部祐介さん

留学生にとって、様々な伝統技術の話を聞くことは、とても新鮮で学びが多いものだったようです。次から次へと質問が出てきて、あっという間に時間を超過しました。

矢田師匠からは江戸の粋の話があり、とても面白くユーモアを交えて話していただくので、終始笑いが絶えません。「伝統とは、変化をし続けることである」という河野師匠の言葉は非常に印象的でした。矢部師匠からは、いかに印伝の技術が気候や天気など自然環境との絶妙な調整のもとに行われているかを教えていただき、参加者は目を丸くしていました。

皆が目を輝かせて話に聞き入っている様子は、本当に素晴らしいものでした。

グループワーク

柴又での観光と昼食を終え、会場をShibamata Futenに移し、グループディスカッションを行いました。いろいろな国からの参加者なので、多様な意見も出て、議論もはずむようです。集約したものをポスターにして、それぞれが発表しました。

謝辞

今回のプロジェクトのコーディネートは、東京理科大学の大林孝祐さんはじめ、学生たちが試行錯誤しながら進めてきました。たった1日のイベントですが、こうした企画を実現させるには想像以上の時間と労力と気遣いが必要となります。とりまとめるのはとても大変だったと思います。本当にお疲れ様でした。

最後になりましたが、ご協力を頂きました師匠の皆様、葛飾区伝統産業館の皆さま、株式会社Beingの米山様、䑓様に深く御礼申し上げます。どうもありがとうございました。