実践!「機械設計ワークショップ」を開催
第3回「ものづくりジャンクション」
TOKYO町工場HUBと株式会社小川製作所は、東京理科大学工学研究科の佐々木研究室の研究生を対象にした「ものづくりジャンクション」の第3回目のプログラムを2017年11月30日(木)に、葛飾区柴又のShibamata Futenにて開催しました。
今回は、実践「機械設計ワークショップ」と題して、コストを考えた設計を実践することに挑戦してもらい、参加した研究室の学生15名が4チームに分かれて取り組みました。
架空の会社の開発プロジェクト部に配属されたという設定で、新規に開発する製品の機械要素部品の設計を任されるというシナリオです。各チームが構造、デザイン、コストのバランスを勘案しながら、いかに質量の軽い部品を、単価を抑え、できるだけ短期間で詳細設計まで完成させるかを競うもので、慣れない学生たちには少し難度の高いものだったと思います。
上司役の小川さんを「コンセプト提案」とそれに基づく「詳細設計」の2段階で説得する必要があり、特に材料や工程を考えて単価計算する作業には苦戦していましたが、チームそれぞれで独創的なアイデアを提案し、非常に内容の濃いワークショップとなりました。
本ワークショップでは、実際の製造現場におけるコスト意識を学生たちに体験的に理解してもらうことと同時に、限られた時間内に成果を出すプレッシャー、各加工を担う外注先(町工場)の単価設定、材料や構造の工夫によってコストが大きく変わること、ものづくりにおけるコミュニケーションの大切さなどを感覚的に知ってもらうことを狙いとしていましたが、参加者は楽しみながら会得してくれたようです。
今回で、3回シリーズで行った2017年の「ものづくりジャンクション」は終了となりますが、佐々木教授はじめ参加していただいた学生の皆さん、ご支援をいただいた町工場の経営者や関係者の方々に改めて御礼申し上げます。
2018年も新しい形で「ものづくりジャンクション」を継続する計画ですので、どうぞよろしくお願い致します。
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