|

椎名製作所|ものづくり補助金に採択

少量多品種のニーズに対応

有限会社椎名製作所は、新たに金属用のレーザー加工機を導入するため、令和元年度補正予算の「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金〔一般型〕」に応募し、この度、採択されました。TOKYO町工場HUBは、同社のパートナーとして、本補助金申請の企画と申請書作成を担当しています。

応募の主な目的は、アクセサリー作家やクリエイターのための多品種少量生産のニーズに対応するためです。

当社では、金型製作のためのCNC、ワイヤーカッター、放電加工機などがあり、様々な種類のプレス機器を保有しています。これらは、基本的には量産を目的にしているものです。従って、少量多品種の要望に対しては、十分にニーズに対応できないという課題を抱えていました。例えば、ある形状を金属板から切り出すには、新しく金型を製作して抜き打ちするか、ワイヤーカッターまたは電動糸鋸で切り出すかのいずれかの手段しかなく、採算面や効率面、必要なリードタイムなどで劣っていました。

一方、ハンドメイド市場の隆盛によるアクセサリー作家やクリエイターの少量多品種の加工サービスの需要は増えており、当社はこうしたニーズに応えることを事業戦略に掲げているところです。

金属用のレーザー加工は、金型が不要で、複雑な形状を正確に早く切り出すことができる上、レースのような内側の切り出しにも容易に対応が可能。CADソフトでデザインしたものを直接入力できるので製造プロセスがスムーズになるという利点があり、小ロット・多品種の製品を柔軟かつ迅速に製造することを可能にします。現在進めているオリジナル・アクセサリーパーツの新作開発についても、短期間で多品種を市場に供給することができるようになります。

これにより、当社ではデザインや企画段階のご相談から、試作、少量生産、量産までの各開発段階をフルサービスで提供する体制を整える見通しがつきました。

これから具体的な助成金の手続きを準備し、実際に設備を導入・試験運転した後、本年秋までには新業務をスタートさせる計画です。今後は、より全国のお客様が相談しやすい環境を作り、他業種の協力工場との連携も強め、サービスの拡充に取り組んでまいります。

有限会社 椎名製作所

TOKYO町工場HUBは、有限会社椎名製作所の事業パートナーとして、同社の事業をプロデュースしています。現在、アクセサリーパーツ・メーカー「SHIINA FACTORY」とアクセサリーやインテリアの金属加工OEMサービス「ART SMITH」の二つのブランドを新しく立ち上げ中です。

ホームページ:https://shiina-factory.com

椎名製作所の戦略的な事業転換の取り組み