NATURE AQUARIUM FESTIVALに登壇

日本の職人文化について講演

水槽に生態系など自然の要素を取り入れた独自の水草レイアウトスタイル「ネイチャーアクアリウム」を確立し、1982年「アクアデザインアマノ」を創業した天野尚氏(1954-2015)の創設40周年を祝うイベント「Nature Aquarium Festival」がインドのバンガロールで開催され、TOKYO町工場HUBの古川がオンラインで登壇し、日本の職人文化について話しました。

ネイチャーアクアリウムづくりには、特殊なピンセットなど様々な道具が使われます。天野氏の精緻なデザインと出身地新潟の職人技で作られているものです。インド側の主催者からは、日本の職人文化を伝えることで、日本製品の魅力を理解できるようにして欲しいと依頼されてました。

講演では、日本人の物を大切にする文化から話し始め、特に職人にとって道具はただの用具ではなく、長年使って愛着を持ち、その人の人格の一部にさえなっていくことを説明しました。その意味で、職人は「時の試練」に耐える必要があり、数十年後に真価を評価されるということに覚悟を持って臨んでいると伝えました。

そして物を大事にする心の底辺には、自然を敬い大事にする文化があること、同時にそうした文化が失われつつある現状にも触れ、天野氏のネイチャーアクアリウムの意義について見解を述べました。

質疑応答では、様々な質問が寄せられ、日本文化に対する関心の高さも感じました。

日本の職人文化を直接海外の人に話す機会をいただけたことは、大変ありがたいことでした。このような機会を頂いたAqua Design Amano Indiaの皆様に感謝申し上げます。