東京理科大学の町工場見学
現場を体験し、地域の人たちと関わる
株式会社小川製作所とTOKYO町工場HUBは、東京理科大学工学部 機械工学科の佐々木研究室の学生たちのために、葛飾区の町工場を訪問する見学プログラムをアレンジしました。同研究室の学生たち14名に、町工場側の若手スタッフの5名が加わり、総勢19名が3つのグループに分かれて、それぞれ2つの工場を巡る内容となりました。
佐々木教授からは「学生たちにとっては,ものづくりの現場の様子を直接,見て,感じることができ,非常に良い経験になった」とのご評価をいただきました。普段は見ることのない工場の現場を見て、また工場の経営者と言葉を交わし、学生たちも新鮮な体験を楽しんでいる様子でした。
各工場では、とても丁寧に業務内容や技術・設備のお話をいただき、充実した見学会にしていただきました。新年早々のお忙しい中、学生たちの見学を受け入れてくださった3つの工場の皆様に心より御礼申し上げます。
ご協力をいただいた工場
7年ぶりの取り組み
東京理科大学の佐々木研究室とは、7年ぶりの取り組みとなります。2017年に「ものづくりジャンクション」と題したプログラムをアレンジしました。株式会社小川製作所の小川真由氏のご協力を得て、学生たちのためにものづくりをさまざまな角度から体験できるようにデザインした3回シリーズのプログラムでした。
今回はコロナによりる自粛規制が明けたことを受けて、改めて佐々木教授から打診のあり、7年ぶりに学生たちのための工場見学会を組成したものです。
東京理科大学 工学部 機械工学科
佐々木 信也 教授
当研究室では,トライボロジー現象の解明とその特性改善を目指して表面の物理特性計測と科学分析技術を駆使し,トライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑)現象の解明に取り組むとともに,トライボロジー特性を改善するための機能性表面創製や新規潤滑剤の開発に取り組んでいます.
射出成形の体験も
今回の工場見学は、参加者(学生たちと工場からの参加者合計19名)を3つのグループに分けて、それぞれのグループが2つの工場を視察できるようにアレンジしました。精密板金、アルマイト加工、プラスチックの射出成形と異なる分野を組み合わせ、葛飾区の多様なものづくりを知るプログラムにしました。
プラスチック射出成形を行う株式会社ミヨシでは、杉山社長が会社の概要をプレゼンテーションしてくださり、工場の設備の説明に加え、参加者が射出成形の体験ができる素敵なワークショップも用意いただきました。
磯村産業株式会社では、神戸社長が精密板金を行う機材を実際に動かして加工の様子をみせていただき、株式会社アサヒ電化では佐々木専務がアルマイト加工の基本的な仕組みと工程を製品の事例を交えながら説明頂きました。
学生たちにとっては、本当に貴重な体験となったことと思います。ぜひこの経験を社会人になっても生かしていただければと思います。